労災が起きたらどこの病院へ行ったらいいの?

労災が起きたらどこの病院へ行ったらいいの? 労災コラム

仕事中の怪我や病気のときに受診できる医療機関は2種類あり、労災指定病院とそれ以外に分けられます。
労災指定病院とは、正式には労災保険指定医療機関といい、都道府県労働局長が指定する病院又は診療所のことです。

労災保険の適用を受けるためには、労災であることを申し出て医療機関を受診します。労災指定病院以外でも治療を受けることはできますが、その後の手続き等が変わってきます。

■労災指定病院で治療を受けた場合
原則無料で治療を受けることができます。
※病院によっては預り金等が必要になる場合もあります。
治療を受けたら、日俳連労災へ事故の報告をしてください。
報告に基づいて労災申請書類を作成し、ご郵送いたします。

届いた書類は、治療を受けた医療機関へ提出してください。
■その他の病院で治療を受けた場合
治療費を一旦全額自費で支払う必要があります。
※健康保険が使えないため、一般的に3割負担の治療費が10割負担になります。
治療を受けたら、日俳連労災へ事故の報告をしてください。
報告に基づいて労災申請書類を作成し、ご郵送いたします。

届いた書類は、治療費の領収書と一緒に新宿労働基準監督署(東京都)へ持参又は郵送等で提出してください。

立て替えていた治療費が振込まれます。

労災の場合、健康保険は使えません。受診時に労災と申し出ずに健康保険を使ってしまうと、あとで健康保険から労災保険への切替手続きが必要になります。救急車で運ばれた場合や近くに労災指定病院がないなど、やむを得ない場合を除き、労災指定病院で治療を受けることをお勧めいたします。

労災指定病院(労災保険指定医療機関)は、厚生労働省のサイトから検索できます。
事前に自宅や仕事場の近くの医療機関を調べておくと、いざというとき慌てずに済むので安心です。